鳥取県には県の面積の74%にあたる約26万ヘクタールの森林があります。この森林を利用して古くから林業が行われています。鳥取県の森林は大部分が民有林で、約54%が人工林で、そのうち約90%が間伐等の手入れが必要な60年生以下の森林です(鳥取県HPより)。
四季を通じて寒暖の差が激しい気候風土と伝統的な育林技術により育まれた烏取県智頭町(ちづちょう)の杉。 奈良県吉野と並ぶ歴史ある林業地で育てられたブランド杉で、 町には樹齢約400年 の「慶長杉」と呼ばれる有名な人工林があります。
ヒノキは、 日本では建材として最高品質のものとされ、 全国に生産地があり、 各地に有名木材が存在します。 杉と同様に自律神経を整える鎮静作用がありますが、杉よりも強い香りがあります。縄文時代までさかのぼると、日本海側でよく使用されていたのはヒノキなどの針葉樹でした。縄文時代晩期(約2500年前)の高住井手添遺跡のカゴには、ヒノキを細く割り裂いて径2~3mmのヒゴ状に加工したものが使われています。ヒノキをはじめとする針葉樹とツル植物を多用したかご作りは、縄文時代の北陸から山陰にかけての日本海沿岸地域の特徴とされています。(鳥取県地域社会振興部文化財局 埋蔵文化財センターHPより)